「FUNNY BUNNY」中川大志 飯塚健|クリスマスも一緒に過ごした2人 6回目のタッグで作り上げた若きダークヒーロー

中川大志が主演、「虹色デイズ」「ステップ」の飯塚健が監督を務めたミステリー「FUNNY BUNNY」が4月29日に公開される。原作は2012年に上演された飯塚のオリジナル戯曲「FUNNY BUNNY -鳥獣と寂寞の空-」と、同じく飯塚による小説「FUNNY BUNNY」。公開同日よりauスマートパスプレミアムで配信も行われ、税込548円の月額料金だけで観ることが可能だ。同サービスはauユーザーに限らず、スマートフォン?タブレットを持っているすべての人が利用できる。

映画ナタリーでは中川と飯塚にインタビューを実施した。中川のカメオ出演を含めると、2人がタッグを組むのは今作で6回目。クリスマスに一緒に牛タンを食べたこともあるという中川と飯塚の関係はどのように築かれていったのか? また、飯塚が考える中川の俳優としての魅力、劇場公開と同日に配信スタートという取り組みにも言及している。

なお後日、中川と共演者の関めぐみの対談も掲載する。

取材?文 / 小澤康平 撮影 / 後藤壮太郎

うさぎの着ぐるみによる2つの事件、そこに隠された謎と悲しい真実

図書館襲撃
映画でまず描かれるのが、自称小説家の大学生?剣持聡(中川大志)とその友人?漆原聡(岡山天音)による図書館襲撃だ。彼らの目的は“絶対に借りられない本”の中に隠された宝の地図を見つけること。そこには「俺は人殺しだ」と語る剣持の過去が関係していた。
「FUNNY BUNNY」
ラジオ局電波ジャック
後半は図書館襲撃から4年後が舞台に。剣持と漆原は図書館で出会った服部茜(関めぐみ)、遠藤葵(森田想)、新見晴(レイニ)とともにラジオ局に乗り込む。この計画の背景には元バンドマン?菊池広重(落合モトキ)の存在があった。彼は飛び込み自殺しようとしていたところを剣持に助けられた人物で……。
「FUNNY BUNNY」

キャラクター紹介

中川大志演じる剣持聡。
剣持聡(中川大志)
「世界を救うのはいつだって、想像力だ」が口癖の自称小説家。自らを「人殺し」だと語る。
岡山天音演じる漆原聡(右)。
漆原聡(岡山天音)
剣持の親友。いつも彼に振り回されている。
関めぐみ演じる服部茜。
服部茜(関めぐみ)
図書館の司書。
森田想演じる遠藤葵(左)。
遠藤葵(森田想)
剣持と漆原の襲撃時、たまたま図書館に居合わせた女性。
レイニ演じる新見晴。
新見晴(レイニ)
服部に好意を抱いている大学生。
ゆうたろう演じる田所修(右)。
田所修(ゆうたろう)
剣持の高校時代の友人。あることをきっかけにこの世を去った。
田中俊介演じる藤井元伸。
藤井元伸(田中俊介)
大学時代の服部の交際相手。菊池とはバンド、ザ?レディオユースを組んでいた。故人。
佐野弘樹演じる安達充。
安達充(佐野弘樹)
ザ?レディオユースのベース担当。
山中聡演じる荒木広彦。
荒木広彦(山中聡)
ザ?レディオユースのドラム担当。
落合モトキ演じる菊池広重。
菊池広重(落合モトキ)
ザ?レディオユースのギター担当。飛び込み自殺しようとしていたところを剣持に救われる。
角田晃広演じる秋尾秋好。
秋尾秋好(角田晃広)
剣持行きつけの中華飯店?再見の店長。
菅原大吉演じる西門静男。
西門静男(菅原大吉)
剣持と漆原が乗ったタクシーの運転手。

中川大志×飯塚健インタビュー

クリスマスに2人で牛タンを食べたんです(飯塚)

──中川さんのカメオ出演を含めると、お二方がタッグを組むのは今作で6回目になります。俳優?監督として信頼し合っている証拠だと思うのですが、どのようにして今の関係が築かれたのでしょうか?

中川大志

中川大志 最初はドラマの「REPLAY & DESTROY」(2015年放送)ですよね? ゲストで出演させてもらって。

飯塚健 それが出会いですね。オーディションに大志が来たときは16歳くらいだったんですけど、そのときはたぶんすげえ怖い人だと思われてました。

中川 (笑)。オーディションで初めて監督と会って、山田孝之さんといった先輩たちがいる現場に参加させていただくことになりました。短い時間だったんですが、監督と話しながらの撮影が楽しかったのは今でもよく覚えてます。

──その後、中川さんは「全員、片想い」「虹色デイズ」など飯塚監督の映画に出演します。監督は中川さんのどんなところに魅力を?

飯塚 合う部分と合わない部分がちょうどいいんです。まったく合わなくても合いすぎても発展していかないと思うので。大志は昔から「こうしたいです」という意見を伝えてくれるし、僕としても言いなりになってくれる人は求めてなくて自分の発想を持っている人が好きだから、俳優と監督として健全に仕事ができると言いますか。そのキャッチボールをずっと続けていたら自然と今の関係性になっていました。

中川 僕は監督の頭の中に興味があるんです。もちろん役や作品をこういうものにしたいという思いを持って撮影に臨みますが、自分の脳みそでは到底思い付かないことが起きるので、それがすごく楽しくて。思いもよらないところに連れて行ってもらえる感覚を毎作品楽しみにしています。

飯塚健(手前)と中川大志(奥)。

飯塚 あと、「ステップ」を撮る前に「そろそろ飯行こう」と話したことがあったんですが、大志が提案してきた日程がクリスマスだったんですよ。なんでクリスマスなんだ?と思いつつ、結局25日に2人で牛タンを食べたんです(笑)。映像化は決まってませんでしたが、そのときに「FUNNY BUNNY」の話もしました。

中川 それより前に監督から小説はいただいていて。いつか形にしたいですね、という話はちょこちょこしていました。