SIRUP×NW-A100シリーズ ソニーのウォークマン?を体験「“いい音”がそばにあると世界が変わる」

自身のルーツであるR&B、ネオソウル、ヒップホップなどを取り入れたサウンドや、リスナーの心に寄り添いながら本質的に問いかけるようなリリックで、幅広い世代の音楽ファンに支持されているSIRUP。音楽ナタリーでは、作品の細部に至るまで自身の息を吹き込むように真摯に音楽と向き合い続けてきた彼に、あらゆる音源を高音質で楽しめるソニーのウォークマン?「NW-A100シリーズ」を体験してもらった。SIRUPはいちアーティスト、そしていち音楽リスナーとして、音楽を“いい音”で味わうことの意味をどのように捉えているのだろうか。ウォークマン?で体験できる良質な音楽を、完全ワイヤレスイヤホン「WF-1000XM4」と有線イヤホン「IER-M7」でじっくりと楽しんでもらった。

取材?文 / 天野史彬撮影 / 須田卓馬
インタビュー動画撮影?編集 / ミヤタコウスケ
ヘアメイク / TAKAI

ソニー ウォークマン?
「NW-A100シリーズ」

ソニー ウォークマン?「NW-A100シリーズ」

CDやダウンロード音源だけでなく、Spotify、YouTube、Apple Musicといったストリーミングサービスにも対応したウォークマン?。AI(人工知能)技術が楽曲のタイプを解析し、自動的に音源を最適な形でアップスケーリングすることで、圧縮音源もハイレゾ級(※)の高音質で楽しむことができる。カラーはレッド、オレンジ、ブラック、ブルー、アッシュグリーンの5色展開。

※ 「DSEE Extreme」ON時にCDやMP3などの圧縮音源をSBC / AAC / LDACのコーデックでBluetooth再生する際、最大96kHz / 24bitまで拡張(再生機器の仕様によっては、圧縮音源をLDACで伝送する場合でも「DSEE Extreme」が無効になる場合あり)。

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“勇者と騎士”は僕とTENDRE

──今日はソニーのウォークマン?「NW-A100シリーズ」で、SIRUPさんの最新曲「Change」と、TENDREさんとのコラボ曲「ENDLESS feat. SIRUP」(いずれも2021年9月発表)を聴いていただこうと思うのですが、まずそれぞれの曲のバックグラウンドについて教えてください。新曲「Change」は、その名の通り“変化”をモチーフにしている楽曲ですね。

何かに触れたり生活の中に新しい要素をちょっと入れたりするだけで、物事に対する考え方や見え方が大きく変わることがあると思っていて。「Change」は、そういう思いを曲にしようと思って作った曲でした。今は時代的にも、みんなが変わることを強いられているタイミングというか、変化しないと自分たちがキツくなっていく時代でもあると思うんです。僕自身は変化することが好きなタイプですが、人によっては変わることってエネルギーが要ることだから、なかなか難しいという人もいるかもしれない。でも自分には、「それでもみんなで変わっていきたい」という気持ちがあるんです。変化することを恐れずに、楽しむくらいの気持ちで進んでいけたらいいよね、という思いを歌っています。

──サウンド面で意識したことはありますか?

暗くなりすぎず、でもメロウで、ゆったりと踊れる雰囲気にしたいなと。トラックはプロデューサーのA.G.Oと一緒に作ったんですけど、結果的にメロウな歌ものでありながらダンスミュージックとしても楽しめる、踊れるサウンドになったと思います。A.G.Oと曲を一緒に作るときは、毎回お互いの個性がうまくアンサンブルできるようにと意識するんですけど、今回はそういう点でかなりきれいに完成できたと思いますね。

SIRUP

──では続いて、TENDREさんの楽曲に客演された「ENDLESS feat. SIRUP」について。そもそもSIRUPさんにとって、TENDREさんはどういう存在ですか?

TENDRE……というか(河原)太朗と出会ったのは3年前くらいなんですけど、“角度の違う自分”という感じがしますね。お互い根本的には、ほとんど同じことを考えているんだけど、アウトプットの仕方や方向性が微妙に違う。そこに、彼と僕の人格の違いが表れている気がします。

──なるほど。

SIRUP

この曲のラップパートで、「勇者と騎士は今日も悩んでる」とちょっと大げさなリリックを書いたんですけど、これは僕と太朗のことでもあって。僕は突っ走るタイプで、よくも悪くも我慢できないんですよ。許せないことは許せない。でも太朗は、もう少しゆっくり物事を咀嚼して、許せる / 許せないの間にある答えを探しているような。その感覚の違いが僕にとってはすごく不思議で、よく話をするんです。ミュージシャンとしてのスタンスとしても、彼は全部自分で演奏することができるけど、R&Bという土台の上でやっている僕は、ハンドマイクでステージ上を動き回りたいタイプだし、曲を作るにしても誰かと一緒に作ることが多い。同じミュージシャンではあるけれど、音楽を作り出す工程にも違いがある。これまでお互いまったく違う道を歩いてきて、今もそれぞれのスタイルで活動しているけど、一緒にいて、意気投合できる相手なんですよね。「初めてこんな人に会ったな」という感覚。いい友達です。

──「ENDLESS」の制作はどのように進みましたか?

今回は、太朗がドラムの石若駿くんとセッションした素材がすでにあって、その上に曲を乗せていくという流れでした。太朗から「今回は絶対にラップしてほしい」と言われて、引き受けたんですけど、正直めっちゃ苦戦しました。駿くんのドラムは個性的だし、生のセッションに乗せてラップするのが、想像以上に難しくて。思わず「これ、俺じゃなくてもいいんちゃう?」と話したりしたんですけど、太朗が「これは絶対にSIRUPで完結させたい」と言ってくれて。結果、僕の中でも音楽的な経験値が1個上がったくらい、新しいフロウが生まれた感じがしました。

──歌詞にはどのように取り組まれましたか?

まず曲作りを始める前の段階で、僕と太朗とで長時間話して。その中でポイントになったのが、普段から2人でよくしゃべっていることなんですけど、「変化に終わりはない」ということ。社会や生活などいろんなことが変化していく中で、人間ってすぐ「ここがゴールだ」とか「今たどり着いたこの答えが最高だ」と考えてしまいがちじゃないですか。でも、本当はそれって1つの“状態”なだけなんじゃないかと。常に考え抜いたその先で、「この答えがベストです」というものがあっても、時間が経てばその答えは変化していくかもしれないし、「人はこう生きるべきだ」みたいな正解は存在しないと思うんです。そう考えると、社会全体を見渡すような視点でも、もっとパーソナルな視点でもいいんですけど、1人の人間が考えたことを、誰かに話して、意見を聞いて、また考えて回していく……その回していくという行為が、僕らにとっては大事なことなんじゃないかと。そういう思いを歌詞にしていきました。

──そう聞くと、「Change」と「ENDLESS」は、視点は違うけど同じテーマに通じる曲という感じがしますね。

確かにそうですね。「Change」は点、「ENDLESS」は全体を歌っている感じかなと。

さじ加減まで再現された「本当の音」

──ではこの2曲をウォークマン?「NW-A100シリーズ」で聴いてもらいます。

(試聴を終えて)高音域のタイトさがすごくいい。どちらの曲もドラムの抜き差しがはっきりと聞こえて、グルーヴを感じますね。「Change」は音数が少ない分、緩急が肝になっている楽曲なんですが、そういう部分も細部まで表現されていると思います。それに、A.G.Oのシンセの音色もすごくこだわって作られているんですけど、その音色のきらびやかさや奥深さが、1音目からちゃんと再現されていると思いました。ここまで細かく聞こえるとうれしいですね。

──「ENDLESS」はいかがでしたか?

生のグルーヴが凝縮された曲なので、楽器やボーカルの盛り上がりみたいなものがどう聞こえるかがポイントだと思うんですけど、盛り上がっていく部分でも全員の音が潰れずに、しっかりと聞こえます。僕はだいたい曲を作るとき、ミックスの段階で低域をけっこう出すんですけど、どちらの曲も、そのさじ加減まで完璧に再現されていると感じました。素晴らしいですね。「本当の音やな」という感じがする。

──途中でイコライザー機能も試していただきましたが、いかがでしたか?

本来はミュージシャンが音源を作る段階で狙った音をそのまま聴けるのが理想だと思うんですが、それを知ったうえで、こういう機能で聴き方をアレンジするのはいいと思いますね。特にウォークマン?で試聴したワイヤレスイヤホン(完全ワイヤレスイヤホン「WF-1000XM4」)は、ウォークマン?のイコライザー機能なしの状態だと中高音域がクリアに聞こえるから、ボーカルや上モノが主役のポップスのサウンドはすごく聴きやすいと思うんです。でも、僕はR&Bやヒップホップのようなグルーヴ感のある曲をよく聴くので、好みとしては低音をもっと聴きたくなるんですよね。そういう場合にウォークマン??でイコライザー機能を使えると、いい音で聴きながら自分で好みのバランスに調整できていいですね。ちなみに僕は、「Change」と「ENDLESS」は「エキサイティングモード」にしたいタイプでした。ベースをガンガン上げて聴きたい(笑)。

SIRUP

──ウォークマン?「NW-A100シリーズ」の操作感はどうでしょうか?

まず大きさがいいですよね。手にちょうど収まるサイズというか。画面もタッチ式なので扱いやすいですし、結局一番いじりそうな音量ボタンは、ちゃんとボディの側面に設置されていて、押しやすくなっているのもポイント高いです。それに、最近はスマホで音楽を聴くのが主流だと思いますけど、スマホから離れたいときだってありますからね。

──わかります。

そういうときにウォークマン?があれば、スマホから離れて、集中して音楽を楽しむことができてすごくいいですよね。外出時だけじゃなく、家族から離れて1人になりたいときや、居住環境的に大きな音をスピーカーから出して音楽を楽しめないという場合でも、家の中でいい音で音楽を楽しむためのツールとして、ウォークマン??はうってつけだと思います。


2021年11月16日更新